【第6回】HTML5とHTML4,XHTMLの違いその5:廃止になった要素
Posted by 寺西 裕紀 | 12月 19, 2011 | No Comments
HTML5では、見た目しか表さずCSSで対処すべき要素、フレーム関連の要素、これまでほとんど使われなかった要素が廃止となった。この中の多くの要素は、HTML4.01やXHTML1.0では非推奨や廃止とされた要素だ。
これらの廃止となった要素を代替手段の一例とともに紹介する。
見た目しか表さずCSSで対処できる要素
これらの要素は見た目しか表さず、HTML文書内で構造的な意味を持たないため、CSSで代替することが可能であり廃止対象となった。
- basefont
- この要素は文書の基準フォントサイズを表す要素だがCSSで代用することができる。書体の指定にはfont-familyプロパティを、文字サイズの指定にはfont-sizeプロパティを、文字色の指定にはcolorプロパティを用いればよい。
- big
- この要素はテキストを一回り大きく表示する要素だがCSSのfont-sizeプロパティで代用することができる。
- center
- この要素は要素およびテキストをセンタリングする要素だがCSSで代用することができる。要素のセンタリングにはmagin-left:auto, margin-right:autoとし(IEの場合はさらにtext-align:center)、テキストのセンタリングにはtext-align:centerとすればよい。
- font
- この要素はフォントのサイズ・色・種類を指定するのに使用する要素だがCSSで代用することができる。書体の指定にはfont-familyプロパティを、文字サイズの指定にはfont-sizeプロパティを、文字色の指定にはcolorプロパティを用いればよい。
- strike
- この要素は削除されたテキストであることを表し、一般的なブラウザではテキストに打ち消し線がひかれて表示される。この要素を代替する場合、削除という訂正を表すならdel要素、関連が無くなったことを表すならs要素、単に取り消し線をレンダリングしたい場合はCSSのtext-decorationプロパティを用いればよい。
- tt
- この要素はテキストを等幅フォントで表示する要素だがCSSのfont-family:monospaceで代用することができる。
フレーム
フレーム分割はユーザビリティやアクセシビリティに悪影響があるために、それに関する要素が廃止されることになった。
- frame, frameset, noframes
- これらの要素が廃止になったことでページをフレームで分割することができなくなった。ただ単に特定の領域にスクロールが必要なのであればCSSで対処し、複数のページで共通部分を表示させたい場合はiframe要素を使うか、またはSSIを使ってサーバー側でインクルードする方法が考えられる。
ほとんど使われていない要素
これらの要素はこれまで規定されていたものの、使用例が少ない、混乱の元になる、また他の要素でよりよく処理できることからウェブ制作の現場ではあまり使われておらず、HTML5では廃止対象となった。これらの要素は他の要素で代用することができる。
- acronym
- この要素は、「Ajax(エイジャックス)」のように単語の先頭の頭文字を組み合わせてつづり読みにし、1つの単語として発音する省略語を表すために使用される要素であった。しかしabbr要素との違いが明確でないためこの要素は廃止され、略語にはabbr要素を用いることになった。
- applet
- この要素はJavaアプレットを埋め込むための要素であったが、HTML4.01, XHTML1.0では非推奨とされ、object要素の使用が推奨されていた。HTML5では廃止となり、その代替にはobject要素を用いることになった。
- isindex
- この要素はキーワード検索入力欄の埋め込みを表す要素であるが一般的に使われることはなく、キーワード検索入力欄の埋め込みには、通常form要素が使用されている。HTML4.01, XHTML1.0で非推奨だったこの要素はHTML5では廃止され、代替としてform(input)要素を用いることになった。
- dir
- この要素は複数の段からなるディレクトリ(一覧)を示すリストを表す要素であるが、実際にはどのブラウザにおいてもul要素と同じ表示である。HTML5ではこの要素は廃止され、代替としてはul要素を用いることになった。
最後に、noscript要素は HTML 構文でのみ適合されるようになった。これは noscript 要素の利用が HTML パーサーに依存するからであり、そのため XML 構文では使用することができなくなった。
■参考URL:
- http://standards.mitsue.co.jp/resources/w3c/TR/html5-diff/
- http://www.htmq.com/html5/002.shtml
- http://phpjavascriptroom.com/?t=html5&p=deprecate
Category: html5